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Aldenと長く付き合うコードヴァンの磨き方

コードヴァンのお手入れ。
難しく考えることはありません。なんていっても難しく考えてしまいます。
私もそうでした。ただ、道具を適切に使うことで誰でもお手入れは出来ます。

そう、適切な使い方がわからないから不安になる。

そんな感じです。ただ、様々なケア方法があるのが実際です。
今回は「長く付き合うコードヴァンの磨き方」と題してお手入れ方法をご紹介します。

「長く付き合う」ことに焦点を当てたのは靴はお店に並んでいたものを履き込み、愛用し続けることでその人らしい格好よさが生まれるからです。

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Alden ブラックコードヴァン Vチップ。
カジュアルにも履けますし、スーツにも合わせている方を見かけます。
歩きやすさとVチップという独特のデザイン。ラストの設計をデザインでうまくバランスを取っている名作です。
お手入れをする前にまずはシュートリー(シューキーパー)をセッティング。
オススメはSR300EXシリーズ。

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木製・ネジ式など商品の良さは沢山ありますが「甲の形状が単純に相性がいい」。
そんな単純な良さがこれを選ぶ理由でもあります。


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まずはホコリ落としのブラッシング。
「紗乃織ブラシ馬毛」これがベストだと思います。
紗乃織ブラシの馬毛はしっとりした毛の質感、そして適切な毛の長さ。そしてこれがきっと1番大きな影響を及ぼしています。
「毛の間隔」程良く毛を植える孔の感覚が空いているので毛の性能をフルに引き出しています。

次は汚れ落しです。

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ステインクレンジングウォーターが発売されてから私達としてもコードヴァンケアに新たな戦力が加わったことを心強く思うようになりました。優しく、しっとりと汚れを落とす。使い方はリムーバークロスを指に巻いてそこに浸して革を優しく撫でるように。
「汚れ落とし」といえば部屋の大掃除などで様々な製品を使って一生懸命擦るような印象ですが、革靴のお手入れにおける汚れ落しはあくまでも「優しく」そして「2~3回繰り返して行う」。

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ほんのりツヤ感がなくなったのは古いクリームや、ワックスが取れたから。
この後クリームを使いますが、出番があるのはこちら。

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クリーム塗布用のブラシ:ペネトレイトブラシ馬毛
潤いを与えて、その後のアビィスティックの作業をスムースにする:リッチデリケートクリーム
色やツヤをしっかりと出す乳化性のクリーム:イングリッシュギルドビーズリッチクリーム

ここで「クリームってコードヴァン専用のものじゃないと不安」なんてお思いの方いるかと思います。
ただ、今回紹介したクリームは

「コードヴァンに使える輝きや潤いを与えるクリーム、だけど通常のカーフにも使える」

という存在なんですね。その性能の良さから幅広く使えるので「専用」とは書いていません。
ただ、しあがりはGoodです。

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リッチデリケートクリームを塗って

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紗乃織ブラシ馬毛でブラッシング

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そしてアビィレザースティック。
このレザースティック捌きが個々の仕上がりの微妙な差に影響しているなと常に思います。
毛羽立ちが気になるシワ部分に少量のリッチデリケートクリームを塗り込み、アビィスティックを当てて毛羽立ちを潰していきます。
絶妙な力加減が必要な作業でもありますが、まずは「強引にやらないこと」これを抑えておくといいと思います。

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こんな感じ。さらに近寄ると


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こんな感じ。ステッィクで潰す作業で円状の痕跡が生まれますが、これはブラッシングで消えます。
ちなみにこの作業ですべての毛羽立ちやシワが無くなるわけではありません。
強引に潰してやろうとすると却って傷になったりしますのでお気を付け下さい。

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そしてイングリッシュギルドビーズリッチクリームのブラック。
#8など様々な色があるコードヴァンですが、個体差の関係もあり色合わせが非常に難しい。

とはいうもののお手入れをしていて常に思うのですがケアを進めて完了に向かうに連れて発色の良さが際立つようになるのです。
クリームの補色も影響はありますが、ピッタリの色合わせでタイトに攻めるというよりはしっとりツヤツヤにしてあげることで「革が持ち直す」そんな感覚を大事にしてあげると日々変わり続ける革靴の楽しみを味わうことが出来ると思います。


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というわけでブラッシングをした後です。
左側(右足)がアフターです。
一見代わり映えのしなそうな黒靴でも

乾燥による白味が潤いで消え
ブラックのクリームで深みが増す

そんな感じで随分と変化するものです。

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両足を仕上げて1枚
ツヤ感は少し抑えて、さらにしっとり重視の仕上がりなんて場合はクリームナチュラーレの出番です。
詳しくは銀座工房のブログが参考になるかと思います。




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by repairnihonbashi | 2017-09-09 12:47 | 靴のお手入れ

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