【レオ的】ハイシャインテクニック~2017.10 最新版~

こんにちは。レオです。
先日のコードヴァンの記事が好評なようで、嬉しいです。
そして今回はハイシャイン。工房で行っているシューケアメニューの中でも華のある作業2TOPです。それだけ難しい……わけではなく経験が必要なものでもあります。
ハイシャインは工房メンバーでも研究が進んでいて色々な状況を指すフレーズが生まれています。今日はその最新版をお送りします。

なぜ光るか
革の表面の凸凹がワックスで埋められることで均一になり、均一になった面に薄くワックスを載せていくことでさらに均一に。滑らかになった面が光を反射して輝く。
言われてみれば当たり前なのですが「反射して」輝いています。発光するわけではないんですよね。私も書いてて気づきましたが、これは結構大事なポイントです。
ちなみに「水で光らせているの?」と質問をいただくことがありますが、水はワックスを滑らかに乗せるためのもので、

「凹凸を埋める→それを崩さないようにワックスを載せ続ける→拭き跡をなくす」

この手順で光っていると思ってもらえるといいかと。

使うもの

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・M.Mowbray Prestegio トラディショナルワックス
・ポリッシングコットン
・リムーバークロス
・水

そして所要時間:大体40分~1時間程度(これから紹介する方法ですと早くても20分くらいですかね)


ベース作り
「なぜ光るか」でお話をしましたが革の表面の凹凸をワックスで埋める作業です。
この作業は修練を積めば積むほど重要さがわかりました。ベース作りの途中でうっかり光りだすときがありますが、ここで光らせると凹凸が残った状態で仕上がるのであまりきれいではありません。
そして私が使うベース作りの必殺アイテムが「リムーバークロス」。指だったり、プロゴートブラシであったり、ペネトレイトブラシ馬毛だったりと様々な手法がありますが私は「リムーバークロス」

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というわけでリムーバークロスを指に巻きつけてトラディショナルワックスを取ります。

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ポリッシングコットンよりも粗いのでワックスがよく引っかかります。そしてそれをやや力を入れて押し込むように塗り込みます。このときは全然光りません。ただ、トラディショナルワックスの柔らかさ塗り込む作業に非常にマッチ。大体2~3回行います。引っかかる場合は水を一滴垂らして滑りを良く。これによってワックスで革の表面の凹凸をある程度無くします。

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ワックスを重ねて滑らかな層を生み出す
ここからがいわゆる「光らせる作業」になると思います。ポリッシングコットンに布を巻き替え、水を一滴、二滴布に付け、手のひらなどに軽く押し付けて毛羽立ちを抑えてから、ワックスを付けます。

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この時の量が難しいですね。説明がしにくい。

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私は軽く1cmくらいの円を描くような感覚で行います。その後は反対の手の親指の付け根を軽くなでます(肌が弱い方などはワックスの缶の蓋の裏側がいいかもしれません)。この一手間でポリッシングコットンについたワックスをなじませます。こうすることによって革へのアプローチはスムースに。そして塗りだす。


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最初は光りません。
何度かワックスを取ってなじませて塗る。コレを繰り返します。
引っかかるようであれば水を一滴、二滴と追加。ただ、続けていると徐々に面が均一になるのか、ガラスをクリーナー吹きかけて拭いているかのような拭き跡が生まれます。拭き跡の軌跡を見ると私の指の運びがわかるかと思います。

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光り出していますね。

ワックスを減らして徐々に拭き跡をなくしていく
あと少しでゴールです。拭き跡をなくすにはワックスを減らしていきます。おそらくですがこのときワックスが全体に塗り広げられながら拭き跡がなくなっていきます。
量の基準は私の場合は、ワックスをトントンと叩きます。

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少量が具合良くつくんですよね…。
そしてまたなじませて、作業を続けます。もちろん、引っかかるようであれば水を一滴二滴。

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最後は水を一滴垂らして、軽く撫でるように(ベース作りのときの塗り込む。と比べると力加減が弱くなっていることがわかりますね)。
これを何度か繰り返して行くと拭き跡がなくなっていき、完成です。

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もっと光らせたい!という需要もあるかと思いますが、そちらに関しては別の機会に……。非常に感覚的な世界になるので説明が少し難しいので。




こちらに少し書いてありますのでお時間があるときに読んでいただければと思います。




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by repairnihonbashi | 2017-10-10 16:07 | 靴のお手入れ

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